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非殺傷兵器「ADS」

ユーチューブで高周波技術屋としては気になる映像を見つけました。暴徒鎮圧用の非殺傷兵器「ADS(Active Denial System)」と言うミリ波砲です。旧日本軍も敗戦まじかに敵戦闘機撃墜目的のマイクロ波砲を研究したと言う話ですが実用には至らなかった様です。その時の研究技術者が戦後間もない頃、マイクロ波加熱を応用したコーヒー焙煎機を作り糊口をしのいだというエピソードを思い出し懐かしい限りです。



使用周波数は95GHzのミリ波で波長は約3mmとなります。
資料映像からアンテナサイズを2m×2mと推察するとビーム幅は約0.1度となり、射程距離500mでは直径約90cm、射程距離1kmでは直径が約180cmの範囲に集中的にミリ波電力を浴びせる能力があることになります。これは丁度人間一人か二人程度の範囲となる事になります。
伝搬損失とアンテナ利得から計算すると、送信電力は1kW程度の出力のマグネトロンで充分な鎮圧効果が得られそうです。

人体に対する影響は、丁度電子レンジと同様の効果を与え、人体内部の主に水分分子の誘電体損失による温度上昇をもたらします。ただし人体表面から内部への浸透深度は周波数と誘電率の関数で決まり、95GHzでは表面からせいぜい数mmの範囲となり長時間照射されなければ影響はないと考えられます。皮膚感温点を直接刺激して衝撃を与える効果が主ではないでしょうか?

ちなみに電子レンジで使用される周波数は2.45GHz帯域で、浸透深度は数cmから十数cm程度となり食品内部に充分な温度上昇を与え調理できる訳です。

実は携帯電話に使用される電波の周波数も電子レンジの周波数に近い為、ハンズフリー機能を使用しないで長時間使用すると、脳内温度が上昇し人体に影響を与えます。この件についてはまた別のコラムでコメントする予定です。

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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

第19話:会社カード

L電子中央研究所の技術顧問をしていた時の話である。S電子日本研究所に永年勤務し定年退職した私はちょっとしたきっかけで次の年からライバル会社L電子に勤務することになっていた。

勤務形態はひと月の内の2週間は韓国でのホテル暮らし、後の半分は日本での自由時間と言う契約であった。しかし月半分の日本での自由時間は実質的に韓国勤務の為の技術支援準備や研究所の日本技術提携企業や大学研究機関との人的交流の案内等に費やされていた。

さて、そんな状況の中で私が遣う旅費・交通費・営業接待費等の経費もバカにならず、またそれら経費は自分自身で月毎に研究所経理で精算するシステムになっていた。

しかしそこには問題が一つ在った。本来なら領収書をそろえて現金精算してくれれば良いのだが、研究所の経理システムに依れば全社員に名義はそれぞれの社員だが、決済は会社が行ういわゆる会社クレディットカードを支給し、会社の経費はすべてその会社カードで支払い精算しなければならないと言う事だった。

そこで私にも早く会社カードを支給しろと交渉したが顧問は外国人だから会社カードは作れないの一点張りで埒があかない。そのままでは私の経費精算は一切できないという経理担当部門の話なので仕方無く次の様な奇策を考え実行する事にした。

私の秘書の様な形でC代理がついていてくれたのだが彼の会社カードを私が使い精算も彼の口座で行うと言う策である。結果的にこの奇策でその後なんの問題も無く経費精算が出来たのだが私としては何となく後味悪い解決策であった。

韓国内ではL電子会社カードの威力は絶大で例えば旅行代理店で航空券手配をする時に、旅券を見て私が日本人だとわかっていても韓国人のC君名義の会社カードで支払って何の指摘も無かった。ホテルでも全く問題なく支払いができたのである。

日本のJR等での支払いについてはサインの確認だけなのでこれも何の問題が無かったと記憶している。当初、C君になりすましてのカード使用はやはり内心穏やかではなく、人知れずカードサインのハングルを崩した訳の分からない記号を何回も練習したのを覚えている。

若い頃日本でもヒットしたフランス映画「太陽がいっぱい」中で金持ちを殺してなりすまし大金を手に入れた主役のアラン・ドロンがなりすまし相手のサインを必死に練習するシーンを思い浮かべて苦笑してしまったのである。

日本の支払い窓口担当者は、私が随分流暢な関東弁を使う外国人だと思った事だろう。

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テーマ : 外国人
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第18話:女衒プロジェクト

女衒(ぜげん)とは江戸時代に貧困に仰ぐ百姓や町人の子女を買い女郎として郭に売り飛ばす事を生業としていた者たちを指す言葉である。

明治時代に入り人身売買禁止法が制定され姿を消したと言われるが実質的には昭和の世まで残存していたらしい。もっともニュース等を観れば中国では現在でも活躍している様だ。日本では昔、いわゆる被差別階級の子女が郭に売られ年期があければ普通の町人になれると言う若干救われる側面もあったらい。

さて私が勤務していたS電子日本研究所には名称は忘れたが仮にXプロジェクトと言うリクルート専門部隊が在った。日本語が堪能な韓国人駐在員が10人ほど在籍し本社の要求を受け、また日本の人材紹介会社等も使って日本人技術者のリクルートにあたっていた。

日本研究所は純粋に研究開発活動をする研究所であっが、Xプロジェクトが在ったフロアーだけは何か怪しげな雰囲気で一般の研究員は近づき難かった様だ。私たちは陰で彼らを女衒プロジェクトと呼んでいた。

2000年代初頭は外資系と言ってもやはり韓国系企業への転職は敬遠されていた雰囲気があり、すべてでは無いだろうが技術屋としては都落ちしていくと言う思いがあったと感じる。たとえば在籍していた企業が自分が携わっていた事業を縮小するとか、そうでなくとも自分の将来のポストが見えないとかで、仕方なく転職する技術者が多かったと思う。

当時日本企業が撤退した技術を韓国系企業が人材ごと買い取った後、やはり4~5年後には韓国でも撤退せざるを得なく泣く泣く退職に追い込まれた技術屋を何人も見ている。

そんな中でXプロジェクトは毎年数十人の日本人技術屋をスカウトし韓国本社に送り込んでいた。彼らには年間何人という設定目標(ノルマ)がありとにかくノルマを果たすのに汲々としていたようである。

当然本社側も韓国内の優秀技術者を集めているので、日本からリクルートした人材に満足する事も少なく、またコミニュケーション問題もあるので日本人技術屋の3年後の定着率は3割にも満たなかったそうである。

Xプロジェクトの仕事は日本人技術者のリクルート専門であり、韓国本社入社後定着するかは本人任せと言うことで、入社前の美辞麗句を信じて韓国赴任した日本人技術者が何か条件が違う等で文句を言っても何の対応も出来なかったという泣き言を何回も聞いた。

日本国内での技術者の転職でもリスクが伴うのに、隣国とはいえ反日感情が厳しく、また完全競争社会の韓国企業の中で家族を守り生き残っていく為には相当な覚悟と実力と順応能力がなければならないと思うのだが、S電子内でそんな覚悟の日本人転職者にはあまり会わなかった様な気がする。

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RFD-Lab管理人

Author:RFD-Lab管理人
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通信機器の高周波回路・部品の研究開発に携わって来た技術屋のブログです。現在は個人経営の技術コンサルタントを営んでおります。
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最近「ドローン」の無線応用技術についてスタディーを始めました。自動配達の為の自律飛行を補助する衝突防止レーダ等、興味深い分野です。
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​「ドローン」墜落事故が散見される中、現在は「航空法」に依って規制され、ラジコンによる「目視飛行」が許可されている様ですが、安全飛行の為には無線通信の確保が大前提となります。
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またRFD-Labホームページに掲載した技術解説記事のPDF抜粋も併せて掲載しますのでご興味のある皆さんは参照して下さい。

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