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第13話:技術屋服装事情

S電子本社事業部の構内を歩くとさながら大学キャンパスの中にいる様だ。人種も様々で特にインド人・ロシア人が目立つ。最も中国人・日本人・南方系の韓国人は顔つきからは区別出来ないのでしかた無いかも知れない。

彼らの服装は様々でなおかつカジュアルである。特にS社ロゴ入りの作業着を着ない夏場はそれが顕著である。最も日常的に社外の人と会う必要のある、例えば購買部門の社員達はきちっとスーツを着用しているようだ。
また技術部門でも常務クラスはスーツ着用者が多いのは、頻繁に社長、副社長辺りのお偉方に呼び出され報告を求められているからなのかも知れない。部長クラスである首席くらいまでは大抵カジュアルな格好で職場を歩き回っている。

さて、時折S電子グループのクライアントでもあるNTTドコモ等の日本の通信会社との会議に、日本研究所の研究員と一緒に韓国人技術者も来日して参加する場面がある。日本人技術者は普段研究所内で仕事をするときにはカジュアルな格好だが、その時にはなにも言われなくとも一応定番の濃紺かグレイのスーツで出席する様であり、大学かその後勤務した会社での社会人としての常識教育ができているように見える。

しかし韓国人技術者はまるで本社事業所にいるときと同じようなカジュアルな服装で出席する者もいて、日本人研究者から同じ企業グループの一員として恥ずかしいというクレームが出た程だ。

儒教社会の韓国で、社会人としての基本的礼儀に関して若者教育がなされていないのか、または最近の会社の繁栄に傲っているのか、はたまた本人がただのバカなのかは判らないが、昨今の企業の繁栄ぶりを見れば些細な事だが企業イメージの観点から本当にもったいない話である。

話は変わるが、韓国人男性のスーツで一つ気になっているアイテムがある。それは光沢生地の薄いグレーのスーツ・ジャケットで、その光沢から見る限り生地は絹製である。若者は細身のスーツとして、また中高年はゆったりしたジャケットで着られているのを町中でよく見かける。日本ではほとんど見たことが無く、また世界的にもあまり見かけないと認識しているが、あれは韓国人男性固有の美意識なのだろうか?

濃紺のスーツか、濃紺のジャケットにベージュのチノパンが技術屋の服装の定番と決めつけている筆者は「あれ」を着用した技術屋を見ると思わず苦笑してしまうのである。

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通信機器の高周波回路・部品の研究開発に携わって来た技術屋のブログです。現在は個人経営の技術コンサルタントを営んでおります。
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最近「ドローン」の無線応用技術についてスタディーを始めました。自動配達の為の自律飛行を補助する衝突防止レーダ等、興味深い分野です。
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​「ドローン」墜落事故が散見される中、現在は「航空法」に依って規制され、ラジコンによる「目視飛行」が許可されている様ですが、安全飛行の為には無線通信の確保が大前提となります。
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またRFD-Labホームページに掲載した技術解説記事のPDF抜粋も併せて掲載しますのでご興味のある皆さんは参照して下さい。

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