スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ハンズフリー使用を強く推奨

最近の携帯端末の普及は目覚ましい物があり日本では小学生も含め一人一台と言っても良いくらいでしょう。反面通話時に携帯電話が放射する電波の人体影響、特に頭部(脳)への健康被害に対する懸念も多く見かけられます。永年携帯電話の電波の出入り口である携帯電話用アンテナの研究開発をしてきた筆者の経験からこの問題を考えてみたいと思います。

1.基本認識
-現時点では携帯電話使用による健康被害があるという公的機関(WHO・総務省等)の研究報告は無い。ただし将来にわたる長期的な健康被害に対する可能性は否定していない。

-携帯電話の頭部への許容高周波曝露量はWHOの指針に基づき各国でSAR(被吸収率)という規格で正規に販売されるすべての携帯電話機種に対して定められていて、この規格を満足されなければ販売できない。

-従って現在販売されている携帯端末は安全であると言われる。

2.疑問点
-SARは6分間の連続通話を基準に定められた値であり、長時間連続通話、例えば1時間の連続通話を行えば脳内温度上昇は10倍になる。

-SAR規格の認定検査は実際の人間の脳内にプローブを差し込んで行う事は出来ないので一般的に人体と同等の電気特性を持った人形(ファントム)を使用して実施する。実際の人間が携帯端末を耳にかざして通話する場合、持ち方(指の位置)、角度、頭部との距離等無数の組み合わせがあるが、ファントム検査では代表的な事例に固定して検査される。従って携帯端末製造者はファントム検査が合格するように、例えばアンテナ形状等を調整して合格させる。

-携帯アンテナ技術から見れば上記のSAR値の制御は非常に厄介な技術で、実使用の場面では前述の通り無数の使用形態があり、ファントム検査で一義的に測定されたメーカー発表値以上のSAR値に曝される可能性は非常に大きい。

-近年爆発的な流行を見せているいわゆるスマートフォンは片面全面液晶画面と言う構造上、アンテナ技術的に見て、特にSARの抑制が難しい。通信業者が推奨するスマートフォン使用上の注意事項で通話時は頭部から15㎜離せとか、ハンズフリー機能の推奨は今後携帯電波の健康被害報告が出た場合の免罪符と見えても仕方がない。

3.所感
-現状では携帯電話使用による健康被害との因果関係は見つかっていない様であるが、登場して高々15年の技術であり、今後永い研究で何が起こるかは不明である(どの研究報告を見ても将来的な可能性は否定していない)

-現在販売される携帯電話の高周波頭部被ばくの許容値規格であるSARのファントム検査では実際の消費者の使用形態の全てを網羅しているとは言い難い(使用形態によっては通信事業者発表のSAR値を上回る場合がある)

-SAR値は携帯端末と頭部の距離が近接するほど大きくなるので、ハンズフリー機能を使えば影響が激減する。最近は運転中の通話が交通違反になるので使用される消費者も多いと思うが、将来的な健康被害の可能性を懸念するなら通常時も使用すべきだ。
特に年少時の影響が大きいと言う報告も見受けられるので、小学生・中学生等に外出時の安全対策で持たせる場合もハンズフリー機能の利用を推奨する。

ソフトバンクモバイル見解
くらしの中の電波(電波産業会)

<よろしければポチポチポチっと応援を>


にほんブログ村 科学ブログ 技術・工学へ

関連記事

テーマ : 携帯電話
ジャンル : 携帯電話・PHS

コメント

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
プロフィール

RFD-Lab管理人

Author:RFD-Lab管理人
―――――――――――――
通信機器の高周波回路・部品の研究開発に携わって来た技術屋のブログです。現在は個人経営の技術コンサルタントを営んでおります。
​―――――――――――――
最近「ドローン」の無線応用技術についてスタディーを始めました。自動配達の為の自律飛行を補助する衝突防止レーダ等、興味深い分野です。
―――――――――――――
​「ドローン」墜落事故が散見される中、現在は「航空法」に依って規制され、ラジコンによる「目視飛行」が許可されている様ですが、安全飛行の為には無線通信の確保が大前提となります。
―――――――――――――
またRFD-Labホームページに掲載した技術解説記事のPDF抜粋も併せて掲載しますのでご興味のある皆さんは参照して下さい。

最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
カテゴリ
最新記事
リンク
お問合わせ

名前:
メール:
件名:
本文:

訪問者(2012年2月15日から)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。