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第20話:悪口は通訳しません

S電子日本研究所勤務時代の入社当時の出来事だ。
当初は私は韓国語が話せずプロジェクト設定や進行状況の報告に韓国出張する時は必ずプロジェクトマネージャーのK次長が同行し通訳をしてくれていた。

ある韓国出張時、クライアントである韓国事業部の開発技術者たちとの技術ミーティングの席でK次長の韓国語の通訳が奇妙な事に気づいた。討議テーマに関しては彼らの話を逐一正確に通訳しているように聞こえるのだが、韓国人技術者同士の会話は通訳してくれていないように感じる。元々彼は律儀な性格でそういう場面でも、今彼らがどういう身内の会話をしたかまで通訳して教えてくれるものだったのだが。

会議が終わり彼に「会議中に韓国人技術者同志で何を話していましたか?」と尋ねると彼は「とても答えられる内容では有りません、答えられません」と言うではないか。さらに追求すると「知らない方が良い日本人に対する悪口ですよ」と続けた。

「それでは我々日本人が韓国人技術者に対して同じ様な事を言っても通訳しないのか?」と尋ねると当たり前の様に「両者の関係が悪くなるようなお互いの発言は当然通訳しませんよ」と平然と答えた。

確かに彼は韓国人駐在員で韓国の親会社と日本研究所の間に入ってプロジェクトの円滑な進行を計るプロジェクトマネージャーであり、彼からすれば、つまらない言動で日韓技術者の間に悪い感情が芽生えない様に配慮しての事なのだろうが、逆にお互いネガティブな考えや感情があるのなら徹底的に論議しあって方向性を出す事こそ長い目で見れば必要なのではないかと感じたのであった。

彼は研究所に勤務する技術者に同行して韓国出張する時には、丁度中学生の保護者のような存在で、我々に韓国社会のネガティブな面を見せない様に相当気を使っていたようだ。例えば夜クライアントを接待し我々も同席する食事会やその後の二次会・三次会でも通常はかなり怪しげな店までつき合うのだが、彼はそういう場所を意識して避けようとしていた様だ。

彼からすれば互いにネガティブな事柄は見ない様にして無駄な摩擦を起こさない様配慮していたのだろうが、お互いに喧嘩になるほど論議しつくした後、相手に対して清濁あわせ飲む度量が今後の正しい日韓の人間関係を築くのには必要ではないだろうか?

最も相手側がその土俵に上って来てくれる事が始まりの絶対条件となるであろうが。

ちなみに会議の片隅で韓国人技術者にどんな悪口を言われているのか知りたいと言う思いが私の韓国語習得への一つの大きな原動力となったのであった。

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通信機器の高周波回路・部品の研究開発に携わって来た技術屋のブログです。現在は個人経営の技術コンサルタントを営んでおります。
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最近「ドローン」の無線応用技術についてスタディーを始めました。自動配達の為の自律飛行を補助する衝突防止レーダ等、興味深い分野です。
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​「ドローン」墜落事故が散見される中、現在は「航空法」に依って規制され、ラジコンによる「目視飛行」が許可されている様ですが、安全飛行の為には無線通信の確保が大前提となります。
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またRFD-Labホームページに掲載した技術解説記事のPDF抜粋も併せて掲載しますのでご興味のある皆さんは参照して下さい。

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